【超短編小説】走る僕の足/なかがわひろか
器を洗い出した。いつの間にか僕は上着を着たまま、パンツを脱がされていた。女の脂肪に気を取られている間に、女のぶよりとした太い指が僕の性器に触れた。不覚にも僕の性器は今までにないくらいに屹立していた。勃起している性器を見て、僕はとてもやりきれない気持ちになった。女が油っぽい唇で僕の性器を口に含んだ瞬間、僕は射精し、女の顔いっぱいに精子を振りかけた。それは女の化粧を剥がし、その下からケツの穴のようなにきび痕が姿を見せた。彼女の顔一面に広がったにきびというにきびが僕を見つめているようだった。それを見ているうちに再び僕の性器は勃起を始めた。女は嬉しそうに声を上げて笑った。にきび面が縮んだり伸びたりまるで冬
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