カミングアウト/……とある蛙
 
なったけど一週間に何回かは飲みに行く。いくらでも楽しみあるでしょう」

弁明をせねばと思い、
「いやぁ、詩の中の[僕は]俺自身ではないからただモノローグを言っているわけではない。詩の中の[僕は]俺とは全く違う架空の[僕]なんだ。だから君のことを書いてもただそのまま書いているわけではない。詩で表現したいことに沿って書いているのよ。」
「じゃ嘘書いているの。」
「嘘ではないはないよ。結局自分の中にあるものか、自分で感じられるものしか表現できないのだから 生の[僕]ではないにしろ[僕]は俺と相当部分一致する。」
「何だかわからないけど、人を肴にするのはやめてね。どう考えてもあなたに詩は書けな
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