赤い落日に染まる頃。/おっぱでちゅっぱ。
た2筋の光の空路が、
過ぎる頃には。
直進は、曲がりに沿って接近する。
それが、心と身体の経線。
ね。あたしの精神の経度。
ねえ、あたしの居場所の経度。
北極圏の天上まで、
飛ばした先には衝突するしかないのです。
『背中の樹海』
散らばる残骸の下、
海を融解させたのが、
冷酷に逆さ。吊るされたままの、
あれがクジラさん。
あの子は、融解する氷の中に居た。
半年もかけて、中心。
飛砂の渦中から、出てきたのです。
(本当は、葬式の準備でもしようか迷っていたんだ)
自分の身を焼いてまで、溶かすのです。
海、口惜しみ泣きながら、
素足の指を揉んでは、
馬
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