赤い落日に染まる頃。/おっぱでちゅっぱ。
 

馬鹿な人。と、呟き、
丸くなり、幾日か貼りついた神無月。
 

たいおん、なんてもの。
いらなくなってしまえ。
あたたかさ、なんて、
やさしさ。
いらない。


『澪』


亡くしてから気がつく事がありながら、
思い出を買いました。
あたしが名前をきちんと覚えた数少ない世界で。
白夜の沈まない太陽を凍えた大陸に反射させ、
我が身を五秒おきの灯台回転光としたなら、
ここが居場所。
でもね、引き合うのだもの。
だから此処には長く居座れない。
陽光の下。
巡礼の様に精神が瓦礫の中で動き始める。
クジラさん、あなたの名前です。

(ぷらん。くとん)

融雪の中にも生命はあるのですから。

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