鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです/イダヅカマコト
彼女が連載しているエッセイは『
現代詩ラ・メール』という80年代から90年代まで続いた詩の雑誌の周辺。
『ラ・メール』は新川和江さんと吉原幸子さんという二人の優れた詩人によってつくられた雑誌で、日本の女性詩を長くリードした雑誌です。
棚沢さんのエッセイではラ・メールや女性詩の歴史を記録する裏方仕事の大変さ。そしてさまざまな人間関係です。
白石かずこさんについて語られたこんな部分を見ると、1983年生まれの私はとても楽しくなります。
{引用= 白石さんはいつも目の覚めるような原色のミニスカート姿で、長身の若い恋人を連れて颯爽と会にやってくる。詩人たちのなかでもダントツに目立つカッコ
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