鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです/イダヅカマコト
 
す。

今回は日本語と韓国語の双方で詩を書き、翻訳し発表されている
韓成禮さんによる韓国の詩の紹介と、フランスのアンナ・デュボスクさんによる短編小説です。

特に韓成禮さんによるエッセイは、隣国の詩の状況を短いページ数で知ることができる、情報量のつまったエッセイです。

国語の科目で、詩の占める比重は約20%です。ですから詩が解らなければ、学歴社会である韓国では大学に入ることができません。

とのこと。韓国は科挙の制度が今に生き残っているのでしょうか。

一般の人が詩集を買って読む社会であること。尹東柱に代表される植民地時代から続く社会変革を求める詩の歴史があることの紹
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