鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです/イダヅカマコト
の紹介もあり、
崔泳美さんのように詩だけを書いて生活できる方もいらっしゃるとのこと。
韓成禮さんご自身が訳された彼女の詩も本当に格があって必読です。
日本人の詩にも、また日本語で詩を書くアーサー・ビナードさんの詩にも見ることができない知性を感じさせてくれます。
ここでは『水子』という詩の前半を紹介します。
絵画を観るように提示されたイメージが一気に動き出し「かかとを地に降ろすこともできない」飛ぶものたちまで一直線に進みます。日本語の詩人としてもほんとうに優れた詩人です。
{引用=原色をひらひら踊らせ
絵を音楽としても流すマティスの絵画のように
東京の北の山奥、四万露天温
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)