真夏の喫茶店/捨て彦
やって」
「ぷ!わらかしよんな!」
「・・・・そうか。やはりおれの直感は信じるべきやねんな。」
「だからおれらはお前の言ってることがさっぱり理解できへんのやけれども」
「つまり二次元最高ってこと?」
「おれは今から風俗をキッパリやめるで!」
「だからなんやねん一体…」
「おれはつい今、恋に落ちた。」
「は?」
「つい今って、あの店員さんかいな」
「そうや。これはもう、きっと運命やったんやわ。うん。だって、繁盛亭のこんな近くに喫茶店があるやなんて、繁盛亭のお客が来るに決まってるやん。おれらが落語見終わって、この喫茶店に入り浸ることなんか、きっと必然的な出来事やったんや。そして、こ
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