「詩と詩論」(冬至書房新社 昭和55年発行)を読んで B氏との会話/リーフレイン
たり難癖をつけたりするやからに、「おまえさんは、おまえさんの理論どうりの詩を書いてみたまえ」というと、
彼らはグウの音も出せなかった。ところが、まったく新しい詩の理論をかかげ、その理論どおり詩を書く詩人たちがあらわれたのだから、同時代の詩人たちはびっくり仰天した。これが「詩と詩論」が日本の詩の認識に与えた根本的な革命で、それから日本の詩のモダニズムの歴史がはじまったとみてよい。
詩を書くには詩の理論を知らねばならない。それは当然の原則で、それの第一歩は詩を書くことは。ぽえーむ(いわゆる詩)とポエジー(詩的思考)という二つの次元から成り立っていることを認識することにある。「詩と詩論」が
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