「詩と詩論」(冬至書房新社 昭和55年発行)を読んで B氏との会話/リーフレイン
 
際にこの文章が書かれたのは昭和53年。春山は昭和3年当時、「詩と詩論」のメインとなって主知運動を展開していた詩人でした。論考は50年を振り返ったという形でしょうか。当時、彼らが何を理想としていたかが非常によくわかります。
{引用= ーーーー引用 春山行夫 「ポエジー論の出発」よりーーーー
「詩と詩論」は日本の近代詩に二つの主要な足跡を残した。その第一は若々しいモダニズムで、第二は詩の理論的な解明であった。「詩と詩論」があらわれるまで、「詩」と「詩論」とは別物とみられていて「理論で詩は書けない」という先入観念は絶対的な真実だと思われてた。 事実、他人の詩についてつべこべ口を出したり
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