すべては気まぐれみたいに行われるのがイカしてる/ホロウ・シカエルボク
ろうとしているこういう文章を目にするだけではなはだ矛盾しているという印象を受けるかもしれない、だけどそれは間違いだ、それは絶対に間違いだよ…無自覚でいるというのはこういうことだ。障害物のない見通しのいい直線の道路を選ぶ。そして、辛くない程度にそこを走る。速さなんて全く気にする必要はない。なにしろそこは見通しのいい直線道路で、しかも君には約束もなく、君よりほかにそこを走っている奴なんて誰も居ない。映画「激突」みたいに君を押しつぶそうとする馬鹿でかい車なんか追っかけてこない―俺がこんな話をするのはとにかく、無自覚であるということの面白さを確かに感じてほしいと考えるからなんだ。多かれ少なかれ、ここにいる
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