私論・詩論・試論/……とある蛙
杉山平一氏は饗庭孝男氏との対談でこんな事を言っています。「詩はほろびつつあるのですね。書いている人たちはわからないのですが、外から見ると、よくわかるようです。現代詩というと、文学ずきの人でもみんな触れるのもいやだというふうに手をふって遠ざかりつつある。」
饗庭孝男氏はもっと強烈です。「密室のお遊びか学芸会のように切符を売り込んできてもらって、手を叩いてもらい、それで現代詩の吟遊詩人のつもりでいる。そういうどうしようもない、閉鎖的なものに自らを追い込んでゆく。」
と
もっとも詩はインタ-ネットを通じてかなり読まれていると思いますし、また、詩の読者はたとえ詩集が買われなくとも潜在
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