今日の読書記・其ノ一 ー リルケ・小林秀雄・ヘルダーリン・西山あまね・松尾芭蕉 ー /服部 剛
。藍色の表紙の上と下の端は、三日月と星の形に切り抜かれています。現在半分と少し読んだところですが、とてもいい詩集で、中には本当に素晴らしい詩が載っていて読みながら僕は「もし、この詩人が遠い昔の時代を生きて、古書街で彼の詩集を偶然みつけて読んだら、僕は彼を、心から敬愛する詩人の一人として、胸に納めるだろう・・・」と心の中で呟くような、本当に優れた詩人だと思います。
詩集の中で、特に優れたものは別の機会に語りたいと思いますが、今日読んだ「空の上から」という詩は、(空の上から垂れている、救済の糸を、求めている青く冷えた手)が、額縁に納まった一枚の絵として見えるようです。世の中の(赤黒い喧騒はい
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