開口一番での即興トークより。 /服部 剛
と手を合わせたんですけど・・・人生最後の旅に出た芭蕉さんは隅田川のほとりで船に乗る時、親しい人々に見送られ・・・芭蕉さんは・・・・僕等は・・・人は・・・旅に出る時、仲間達に見送られながら、その時、人は・・・何を思うだろうか・・・深夜一時半、僕は隅田川のほとりを歩いていた。芭蕉さんかぶれの、芭蕉さん気分で、芭蕉さんになれずに、ひたすら隅田川のほとりを歩いた深夜一時半。
両国に、ネットカフェがあってよかった・・・そこでぐっすり眠り、目覚めた朝に、一年前の夏両国で、今は亡き詩友に捧げた一生忘れない朗読を思い出しながら、乗客ひとりのバスに乗り、浅草・雷門へと向かう。
浅草の老舗
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