「水のいのち」について/……とある蛙
 
教をあまり意識しないでも十分歌えると思います。そのスタンスを前提にこの歌で感じたところを書いてゆきたいと思います。

水のいのちの意味について、作曲者はその解説で「The Life of Water」ではなく「The Soul of Water」であるとしています。魂とは何でしょうか。キリスト教の意味を抜きにしても、自分が手を丸めてそっと掬える幸せ、その暖かさを感じられる自分の中にあるもの、これが魂ではないでしょうか。つまり、生きていると言うことです。

※司馬遼太郎が意味もなく感極まって泣いている人の状態を「大きな涙袋になった」なる表現を使っていましたが、涙袋の主体となれる人間の持ってい
[次のページ]
戻る   Point(6)