詩と詩論(3)/生田 稔
 
たが。学んで判らぬものは永遠に判らぬものである、女心は判らぬなどという人もあるが、女もわかっていなくて、女もあるパターンに従って自分を表出しそれに満足しているにすぎないというのが私の人生から得た悟りのようなものである。
 詩にもいろんなパタ-ンがあり、自分の本能にあうパタ-ンを詩人たちは選ぶのである。それは好みというものであり、万人向きの好みというものもありうる。しかし万人向きは万人向きで矛盾を抱え込んでおり、あまりにも普遍的なものは存在を絶たれることもありうる。
 この文を読む人はこの文から何らかの影響をうけるであろう、ただ詩を書くことによって幸福になってほしい。私はそう願うだけだ。私の書く
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