詩と詩論(3)/生田 稔
 
来るようになったのではないか。詩を書くことは楽しい。短歌や俳句は苦吟の傾向があるが、詩特に自由詩は楽しい。文学には何物もとらわれぬ自由性こそ大切なものではなかろうか。私の観察では一年間、詩でも絵でもよい存分にやれば一応の成果を得ることができる。詩も絵も一年が目途である。一年には四季が日本ではある,寒帯や熱帯でもそれなりの四季があるそうである。一年脇目も振らず、一つことに専念しなさい。そうすればかなりな目標に達するのではなかろうか。とにかく。すぐ良い詩を書けるとは思わぬことである。書こうと思っても都合よく書けるものではない。哲学は学ぶことによって解るかなどということを、昔読んだ本には云々されていたが
[次のページ]
戻る   Point(3)