詩と詩論(3)/生田 稔
している。
会食をした妻の友人の言葉を聞く少し前から明日は詩論を書こうと張り切って食事中も頭の中は詩について回り巡っていた。
自動車が
まっすぐに
道を走る
蝙蝠が
空を駆ける
夕空
妻と
その友
3人で食事
と他愛ない詩を作った。時間の区切りをそっと拾い上げただけの詩である。ありのままのことを、さらさらと書くと詩になる。だから、私はいっも詩を作っている。ある時は短歌、俳句も、これらのものに区別はないと思う。時折詩に行き詰まることがある、そうすると短歌を、そして俳句を。これらはみな詩の一種である。年も70を超えたから、そんな幅が出来る
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