ノリピー・ノリピー 誰が豚かを決めるのは俺だ(4)/花形新次
がけて突き刺さろうとした瞬間、
二人の間にもう一つの影が割り込んできました。
「グワーッ!」男の叫び声、傷を負ったときに発するであろう声が、辺りに響き渡り
ました。
「えっ?!」ギルバートさんは、手応えを感じていました。確かにこのナイフで仕留め
たという手応えを。
しかし、仕留めた相手は違っていました。ギルバートさんのナイフは、ギルバートさん
とノリちゃんの間に割り込んできた人物の右のわき腹に突き刺さっていました。
そして、その人物とは・・・。
「ミョギー?」ギルバートさんは信じられませんでした。ミョギーのためにと思って抜
いた刃が、そのミョギーに傷を負わせてしまった。
「ア
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