「・・・・・restaurant」:童話/月乃助
スは、また、澄んだ優しい声でキッチンのある方へと声をかけました。
知らないおじいさんの怒っている様子にメグは、少し小さくなる思いで、何も言わずにケーキを食べていました。
「それは、うまそうだな。わしは、腹ペコで腹ペコで、ずっと食べ物のことばかり考えて歩いておった。やっと食べられるんじゃな。ところで、お前さんは、いつきたんじゃ」
メグは、ドキッとして、それでもやはり怖くて声がでません。
「こちらのお客様も、先ほどお着きになったばかりですが」
そうウェトレスの女の人が声をはさんでくれます。
「そうか、それでは、ご一緒させてもらおうか。とにかく、早く食べるものを持ってきてくれ。金ならほ
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