「・・・・・restaurant」:童話/月乃助
こえます。
部屋には、大きな窓があって外に一面、小麦の光を受ける畑を見せてくれます。
小屋のように見えた家も、部屋の中は壁の白いすっきりとした感じて、メグはそこを見渡していました。窓とは反対の壁には、小さな絵が一枚古そうな額に入っており、それは、どうやら暗い海の絵のようでした。部屋の飾り付けはそれだけで、後はカップやお皿、フォークを置いた白いクロスにおおわれた長いテーブルが壁の近くにあります。
休みなく歩いて来たのですから、お腹がすいていても良さそうですが、それも、メグにはよく分かりません。
「お待ちどうさまでした。さあ、めしあがれ」
メグの前に、白いお皿にのった料理が出てきまし
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