「・・・・・restaurant」:童話/月乃助
 
て。もう、料理はできておりますから。今、すぐにお持ちいたしましょうね」
「…料理?あたしが、食べるの?」
 メグは、入り口に半分消えかかった看板を思い浮かべていました。そう、ここは何かのレストランなのです。そして、確かに、もうずいぶんと食事をしていないようなそんな気がするのです。最後に食事をしたのは、いつだったのか、それを思い出すこともできないのでした。
 ウェイトレスは、少しメグがなんでそんなことを聞くのの顔で、それでも、
「今、お持ちしますね。少々、お待ちください」、同じ事を繰り返して言うと、奥の扉の中に消えていくのでした。
 キッチンには、他の人もいるのか、話し声に食器の音が聞こえ
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