「・・・・・restaurant」:童話/月乃助
 
た。メグと同じような赤毛をしっかりと背で束ねたその姿をメグは、どこかで見たような気がします。
 女の人はメグに気が付くと少し驚き、それでも次に、優しい声で、
「いらっしゃいませ」そう言うのでした。それで、メグは扉を大きく開けてみます。
「ここは、レストラン?あたし、ずっと小麦の畑を歩いて来ていて、それで、ここにお家があるから、なんだろうって…。それに、途中では誰にも会わなかったの」
 そうメグは、初めて人を目にし急いで女の人にたずねているのでした。
 ウェイトレスは、少し困ったような顔を向けると、
「わたくしどもの方では、今日は、お客様がいらっしゃると、ご連絡をいただいただけなのですが
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