「・・・・・restaurant」:童話/月乃助
 
いました。お味はいかがでしたか?」
「とっても変わった味。でも、おいしかった」
「ええ、それはなによりでございました。では、まいりますか。それでは、こちらへ」ウェートレスはメグを玄関のドアへ案内し、それを開けるとデッキから指をさします。そこは、歩いてきた道とは違った方向に、また、一本道があるのでした。
 少し細い、でも、明かりに静かに輝くような道です。
「あちらの道をどうぞ」
 ウェートレスは、メグがちゃんとそれが分かったのか確かめるように、メグの顔をみつめ、それでも次に、ひざをくっと落とすとそれをデッキの床につけ、ありがとうね会いに来てくれて、そう言いながらメグをその腕の中に抱きしめる
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