にんげんのおとことおんなが/ふくだわらまんじゅうろう
ささやかな会話であったり
「もう明日がない!」と焦る君の断末魔の勇気であったり
「でもこうするしかないの!」と信じる彼女の怒涛の快進撃であったり
結論を先延ばしにするための曖昧な句点であったり
それでもこんな宇宙に未練を残す遺伝子の螺旋階段を昇りつづける本能のちからのちからのそこぢからであったり
まるでブランドものでも手に入れるように暢気で陽気で無邪気で有罪な子づくりブームの義務的行為であったり
明日、あの戦地に旅立つ君に残された国家エゴ主義に対するささやかでも力強く且つ哀しい反抗の花吹雪であったり
宇宙と宇宙を繋げる唯一にして無限大の、それでいて何よりも日常的すぎる創造の妙法であっ
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