にんげんのおとことおんなが/ふくだわらまんじゅうろう
あったり
救済の
そして絶望の
入り口であり、また
出口であったり
にんげんのおとことおんながこすりあう
こすりあうその現実のかなたに我々は
我々は一喜一憂し
あるいは芸術の端くれだとか
陶酔の代用品だとか
勢いあまって神様の愛だとか
美しさと醜さを併せ持った、いわばこの宇宙の象徴の最たるひだひだだとかを
見て見ぬ振りして
あるいはまったく気づかぬうちに
まるで光の矢のようにこの一生を駆け抜けて
駆け抜けて駆け抜けて
ゆくのだよ
たとえいちにちじゅうおうちの中にいて
もんもんとしたりしていなかったりしている君も
光のように
駆け抜けて駆け抜けて
いるのだよ
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