誰が豚かを決めるのは俺だ/花形新次
オマエが自分で思いつかないからだ。」
「だからって俺はそんなことはしていないのに。」男は泣きそうになっていた。
「いいんだ。」
「よくない!」
「あまり大きな声を出すな。オマエが思いつかないのが悪いのだ。
真の悪人は自分のやった悪事に気付かない。」
「何を言ってるんだ、あんた!」
男は興奮して言った。
「そんなことメールに書いて、誰かに送りでもした…ら…。」
そこまで言うと、男はあっと声を上げた。
「そうか分かったぞ!あんたが少女をそんな目に合わせたんだな。
そして、その罪を俺に着せようって魂胆なんだ。メールを書かせて、
誰かに送った後、俺を自
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)