誰が豚かを決めるのは俺だ/花形新次
 
オマエが自分で思いつかないからだ。」
 「だからって俺はそんなことはしていないのに。」男は泣きそうになっていた。
 「いいんだ。」
 「よくない!」
 「あまり大きな声を出すな。オマエが思いつかないのが悪いのだ。
  真の悪人は自分のやった悪事に気付かない。」
 「何を言ってるんだ、あんた!」
 男は興奮して言った。
 「そんなことメールに書いて、誰かに送りでもした…ら…。」
 そこまで言うと、男はあっと声を上げた。
 「そうか分かったぞ!あんたが少女をそんな目に合わせたんだな。
  そして、その罪を俺に着せようって魂胆なんだ。メールを書かせて、
  誰かに送った後、俺を自
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