誰が豚かを決めるのは俺だ/花形新次
けまだ寝ぼけ眼の
男に向かってこう言った。
「オマエの家にPCはあるか?」
真っ暗闇の中男に彼の顔は見えなかった。だが何かしら鋭利なものが
自分喉仏に当てられていて冷やりとした金属の感触が伝わるのはわかった。
何が何だか状況を把握できないまま「うん。」と寝起きのかすれ声で返事をすると
彼はフフツと小さく笑いPCのあるところはどこだと聞いた。
男がそこにあると指差すと彼はPCを立ち上げろと言った。
男はまだ自分の置かれている異様な状況を理解し切れていなかった。
サバイバルナイフを突きつけられたまま彼に促されてPCの前に座り電源を入れた。
「あんた一体何者だ?」
恐怖で震
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