「一員だったのは私達の方だった」/Leaf
 
となり、不整脈により、精神安定剤を常飲せざるを得なくなっていた。

事の進捗状況を知らなかった私は母が倒れた時にその全てを知った。

式を間近に控え、準備は順調なものと、私心に感けた時期だった己の家族に対する関心の希薄さに悔悟の情が湧いた。

何よりも父が自分の家族よりも親族付き合いを優先したことが母の精神を追い込んだ。

何かが間違っている。

兎も角、私は妹同席の家族会議の席で父を咎めた。


  「家族と親族のどっちを取る?唯一の他人である(夫婦という意)自分の妻を守らないで親族に与するなんて、どういう思考回路だよ。僕はそんな親戚付き合いなら今後一切無くても結構だよ
[次のページ]
戻る   Point(0)