「一員だったのは私達の方だった」/Leaf
だよ。」
あれから一ヵ月後、妹の結婚式は滞りなく円満に執り行われた。
こちら側の参列者は勿論少なかったが。
それでも心は穏やかだった。
家から妹が出て行った代わりにやってきたのが生後3か月の茶斑のシーズー犬だった。
名前は父によってチャッピーと名付けられ、我が家の疲弊したリビングルームを一気に癒しの空間に変えてくれた。
君の存在は未だに大きい。
君は我が家族に迎えられたが、今となっては君に私達が迎え入れられたような気がしてならない。
だから家族の一員になったのはあの時以来、君ではなく私達の方だったよ。
有難う、本当に心から。
〜ざっと数時間で書いたあと、ほぼブラッシュアップなしで応募してしまいました。
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