詩集「Familia」に込めた想い 〜(もう一つの世界)に尽いて〜 /服部 剛
 
生きており、
僕や読者の皆様へ本当に伝えたい遺言のように、 
開いた頁の中から(何か)を語りかけてくるで
しょう。その密かなメッセージを、この詩集を
手に取る読者の皆さんに耳を澄まして聞き取っ
ていただく為に、僕はこれらの詩を書いたよう
な気がしています。 

以下、詩集に掲載されている、遠藤文学の先生、
山根道公氏が書いてくださった素晴らしい寄稿
文より引用します。 


   大切な人の死が詩人の心を育むのだろ
  う。 遠藤周作は若き日に大切な人の死と
  幾度も向き合っている。その遠藤の処女
  評論「堀辰雄覚書」のなかには「詩人の
  みが死につい
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