詩集「Familia」に込めた想い 〜(もう一つの世界)に尽いて〜 /服部 剛
 
い人々が世を去る時、僕は(あるいは僕
の周囲にいる人々は)「地上に残されている」
と感じることがあります。その一見何の変哲も
無く繰り返される日々を、只退屈な繰り返しと
して過ごすのではなく、昨夜BensCafe
にかけがえの無い詩の仲間で集ったように、日
常の彩を変えて生きてゆけるかを、僕は問われ
ている気がすることがあります。いつかきっと
「この人生という旅は、天からの贈りものだっ
た」と思える日を信じて、詩の道を歩んでいき
たいのです。 

 今はもう地上にはいない祖母・ある詩友・老
人ホームのお年寄りは、僕の詩集「Famil
ia」という本の中でいつまでも生き
[次のページ]
戻る   Point(5)