詩集「Familia」に込めた想い 〜(もう一つの世界)に尽いて〜 /服部 剛
で、この詩集の素朴な情景をスクリーンで
見るように読み進めていただけたらと思います。
その世界観は素朴な中日々に何かある、小津安
二郎の映画的な カメラアングルに通じるとこ
ろがあるかもしれません。無人の映画館にいる
ような感覚・・・もし百年後にこの詩集を誰か
が手に取ったら、その読者にも「深夜の無人の
映画館」に座って、詩の物語の映画を観ていた
だければと思います。
この詩集の中で祖母やある詩友、そして日々
働く老人ホームの お年寄り・・・それらかけ
がえのない人々の「死」を通じて 僕が感じた
こと(受け取ったもの)が語られています。
親しい人
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