「赤い城 黒い砂」/猫のひたい撫でるたま子
 
なイントロで始まる舞台

赤い国と黒い国の二国が争って大量殺戮兵器を使い、二国の姫と戦士が互いに滅んでゆく国を抱えながらも惹かれあうものの、その時代の彼らには戦うことでしか愛情表現が見当たらない、同国の戦友だった男の片割れが国と友情を裏切り殺し合う、しかしラストでは更なる武力をもった第三国の青い国が参戦してきてしまう

もっと複雑だけど簡単に言えばこんな筋書きだった。

私が驚いたのは10人程度出てくる登場人物がそれぞれの立場で性格なりが歪んでいても、誰の立場も肯定も否定もできないところだった。

一番惹かれたのは洞窟内の牢獄で働き、地上を知らない少女が死刑囚になった男に恋
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