ヨタハチ/竜門勇気
なに?ならねえ?ならねえなんて言ったってしょうがないだろ。思いつきで物言いやがって。聞きなさいよ。」
グッと息を詰めている八兵衛に汗がにじんでいます。
大「どんな人たちにどんな声をかけるべきか、どんな言葉を選べば喜ばれるか。誰かに読まれることを前提としなけりゃ”書く”ってこと自体が無意味になっちまうからな。読まれることが前提なんだ。それを踏まえた上で、よりイメージとクオリアに近い構造を創るんだ。」
八「わかんねェ!”書く”事自体が詩じゃねぇのか?詩を書いたってェあっしで思えば、ならそれは誰にも見られなくても詩は、詩だろう?」
大「お前さん、モノ言わぬ物に喋ってる事が会話として成立すると思う
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