短歌の音楽性と政治性 山田氏に応えて/非在の虹
 
文章で、山田氏の暴言も止もうというものだ。

さて、日本語は流動的であろうか、そうでないのか。ここは、山田氏と見解が分かれるところであるが、実証と言うにはあまりに山田氏の論理は印象に執していて、反論のしようがない。

僕の考えでは、宮廷のコトバは流動性は弱く、武家、庶民は流動しやすかった。
関連して、口語と文語の分離に、天皇制が強く働いていると考えている。
和歌の世界は天皇と密着しており、千年一日のごとく留まることができた。
一方で流動する言語の武士と庶民階級がいる。変わらぬ和歌がある。如実なカースト制によって歌は保護されていたのである。

実はこのことは、非常に大事で、制度の存
[次のページ]
戻る   Point(0)