エ論〜ひどく限定された語彙の下で〜/キリギリ
された日常からの小さな
逃避行動である。詩人は日常でその単語を発したら、会社、学校、家庭内で
そんなことを言ったら大叔母に叱られる、勘当されるようなことを
赤の他人、または緩い知人の前で朗々と述べる。私の性器はミニマルである。
必要最小限の要素を持ち、反復によって快楽をもたらすこと必至。などと述べる。
それがいわゆる「プレイ」とどう違うのか。私にはまだ分からない。
自らの、自らへの要請。詩、朗読による自己表現行為においてそれらが
言語の取捨選択の準拠となる。日本語は広い。マッポ、天皇、篳篥、100円、
どいて、老眼、女医、二級建築士、お汁粉、怒号、たくさんあるね、など沢山ある。
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