エ論〜ひどく限定された語彙の下で〜/キリギリ
る。
先んずる心の有り様によって順列付けられ、適、不適に分けられ、やがて1文を成す。
心という不確かなものが我々の表現活動を束縛している、と言っても過言ではない。
「羞恥心とは馬鹿を誇る心という意味ではない」
ここまで読んできた貴方は私のことを馬鹿だと思っているだろう。
同じように私も彼女らのことを馬鹿だと思っている。だが馬鹿であることと
間違っていることは違う。私が自分を間違っているとは思わないように
彼女らも自らが間違っているとはまだ思っていないのだろう恐らく。
詩、文章を書くことは詩、文章を書かないことの真逆であり私は
敢えて此処には書かないでおこうと思っていたことを此処では書かない。
続く。
次回は心/羞恥/壊れる/正しい/評価/などについて独り遊び。
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