僕等の日々は三寒四温 〜nonyaさんの暖かい詩情について〜 /服部 剛
日へ
君はいつもそうやって羨ましそうに
僕を見上げるけれど
何処にも触れていない
誰にも触れられない
そんな自由に
果たして君は耐えられるだろうか
人知れぬ、言葉にならない思いを秘めて、
一人青空を飛ぶ鳥の自由と孤独はnonyaさん
自身を含む、詩人の姿の投影のように感じ
ました。
「三寒四温」は今の季節にぴったりの詩で、
冷たい雨の日には破れた傘を差しながら、晴
れの日には暖かな日射しを静かに歓びながら、
遠くに見え始めた春へと向かってゆく心の機
微が見えるような詩の前半でした。
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