僕等の日々は三寒四温 〜nonyaさんの暖かい詩情について〜 /服部 剛
 
番大事なところは、
地上のある女の子の見上げる目線に空を飛ん
でいる鳥が気づく9・10連目だと思います。 


  下から上へ
  頼りなげに放たれた視線と
  衝突する

  若い女の子はうっすらと涙を溜めて
  五丁目の迷路をさまよっている
  たぶん大丈夫
  次の五叉路はどっちに行っても出口だよ


 涙を溜めた少女へのまなざしと語りかけは、
読者のこころをも暖める言葉だと思います。 
そして最後の3連 


  昨日から今日へ
  僕は相変わらず想いを伝え切れないまま
  ただ空を飛んでいるよ

  今日から明日へ
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