風になった友からの伝言 /服部 剛
君だから
陽気になっても
くれぐれもご自愛を
そして四連の
あの頃あんなに話したことも
今ではもう過去のこと
思い出だけが砂のように積もり
そして風に飛ばされる
というところも彼らしい感傷と寂しさが
密かにひりひりと伝わります。
最後の二連は僕がこの詩を読んで
特に印象に残る言葉で、
君はあの約束を覚えているかい
私はその約束を果たす為
必死になって
この街に根を生やす
どんな顔で君に会おうか
最初に何を語ろうか
この街に
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