風になった友からの伝言 /服部 剛
 
街にさえ居れば
  また君に会えるから
  そしたらまた遠くへ行こう 


五連目の(君との約束を果たす為、この街に根を生やす) 
というメッセージを、僕も朗読しながら 
力強く読んでいる自分がいました。 
それは、風になった彼と地上に残された僕の 
密かな約束のように感じるこの言葉を 
Ben’sに集まる詩の仲間と共有したかったからです。 

生前自分のことを人前ではあまり主張しなかった彼が 
今もさりげない風になって、大事な人の頭上を 
吹き渡っているのが観える気のする二篇の詩で 
今月の詩の夜は幕を開けました。 







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