4年3組リポーター刑事/結城 森士
[午前8:28 都内・浅野宅]
その頃浩市は中学生にもなって隣の家でおもらしをしてしまったことで、人生に絶望していた。
「………俺…今日………学校…休むわ…」
「あ…うッうん!まぁッ、………………うん」
励まそうとして掛ける言葉が思い浮かばず、共にどん底に落ちていく母親。
[午前8:30 都内・富山第五小学校]
啓二は、おそらく一生忘れることのできない屈辱を味わったであろう兄のことなどすっかり忘れ、昼休み突撃レポートの作戦を練り始めていた。
「今日は体育の谷村美和子先生の生着替えに突撃しようかなぁ〜」
ノートとペンを取り出し、スケジュー
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)