4年3組リポーター刑事/結城 森士
ュールと質問内容をメモし始める。
「おはよう啓一、お。やってるじゃん」
現れたのは小学4年生にしては長身の菊池悠馬。キリッと整った眉毛、酸いも甘いもかぎ分けたような深い眼差し。常に微笑を絶やさない口元。悠馬は今日も朝から菊池・パーフェクトジェントルメン・悠馬だった。通称、ランチタイムブレイカーというあだ名を持った凄腕のカメラマンである。カメラワークの巧みさにおいては彼の右に出るものしかいないと噂され、彼の映像で強かに酔い、吐いてしまった生徒は数知れない。
未完
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