「冬のある日」 (リレー小説・三題噺)/佐藤犀星
以下略)」
・・・どうも、こいつは地球の奴じゃないらしい。話を聞いて行くうちに、この炬燵から“G・Fロイド・グライシスト星”への道が開かれたということが分かった。・・・わけが分からない。
「此処に滞在の許可がおりぬのなら、私の星にこい」
「はああああ?」
「さ、いこうではないか」
・・・・こんなのってありかよ。
気がつくと、俺はなんたら星にいた。(波栖・2回目)
「おい、聞いてるのか! こんなのってありかよ!」
抵抗する間もなく鉄の塊の中に押し込まれると、俺はすぐに、こうしてわめく以外の自由を奪われた。そこは見たこともない不思議な空間で、何十人もの黒いスーツが蠢いていた
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