「冬のある日」 (リレー小説・三題噺)/佐藤犀星
っているが、地球のものとは思えないほどの光沢を放っている。
「いったい、いつからコタツに潜んでいたんだ…?」
「言えんな…」
「何の目的で俺の家に…?」
「強いて言えば、心地よかったからだ」(佐藤・2回目)
「お前、馬鹿だろ?」
「ばかとはどういう食べ物を指すのだ?出来れば詳しく教えてくれたまえ」
「・・・もういいよ、不法入国・不法侵入者。出ていけ」
俺はグランシスを外に出そうとした。しかし、グランシスはなかなか動いてくれない。
「ここは居心地がいい。指令ではここの破壊だったのだが・・・やむをえん。私は此処に滞在しよう」
「冗談じゃない。出て行け」
「冗談とは、(以下
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