敬愛する遠藤周作先生への手紙 〜神戸旅行記〜 /服部 剛
記憶として、僕を育んでくれた家庭・職場の老人ホーム・詩を愛する仲間達と過ごす詩の夜・・・それら全てを喩え、「 Familia 」・・・家庭的な、普通な・・・という意味の言葉を題にしました。言葉にならぬ想いを詰めこんだ一冊の本になるでしょう。
元旦の朝、神戸のホテルのロビーでパソコンをしていると、後世に遠藤文学を伝える山根道公先生からメールのお返事が来ていることに気づき、その手紙の内容は、「遠藤先生も喜ばれるでしょうから、 詩集の寄稿文、喜んで書きましょう。」という内容で、僕は嬉しくてメールの返事を山根先生に送信した後ホテルをチェックアウトして、今回の旅の歓びが胸の奥から湧いて来るのを感じ
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