「不思議の国のアリス」に尽いて 〜児玉あゆみ・覚書〜 /服部 剛
目の中に星が流れるイルミネーション
これを抜ければおうちに帰れる
このまま息を止めれば全てから解放される
私と息を止めれますか
世の人々が楽しむ便利な二十一世紀の日本・・・束の
間の欲望に溺れる人々・・・(そこに本当の幸福はある
だろうか・・・?)と詩人は心の中で問いかけながら街
を歩く・・・その姿に僕は「不思議の国のアリス」であ
ると同時に、「幸福な家の灯り」を探し求める「マッチ
売りの少女」をも連想するが、敢えてここに記すなら、
彼女は「不思議の国」の物語の主人公でありながらも、
アリス以上に、生身の体に詩人の魂を宿した「児玉あゆ
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