スワロフスキーの夜/エスエル1200
 
いた。
「君はいまいちぱっとしないんだからそれくらいしておいて丁度いいんだよ。」
「そうよ、彼の厚意を無駄にしちゃ失礼よ。」
理由はわからないが、彼らはなんとしても僕にその不愉快に輝く金色の輪っかを被せたいらしい。
「私の若い頃なんてね、これを8個以上つけてムーンウォークしたものだよ。」
「あら、素敵!スペーシーなマイケルジャクソンね!」
やれやれ、このままでは本当に土星人にされてしまいそうだ。
仕方がないので僕はありったけの知恵を振り絞り、穏便にお断りする理由を考えることにした。

先週の月曜日にカニ星雲あたりで流行っているエクササイズのDVDを購入し、おとといそれが家に届いた
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