私の詩論 「第2部 ゲノムとポエジー」/ばんざわ くにお
にお金がかかる。そのために更にお金が必要になり、より働かねばならない。
かつての江戸の長屋の大工のように「宵越しの金は持たねぇ」と見栄を張っても
暮らしていけた時代はもうない。
仮に成功して大きな会社のオーナー社長になってもさらに大きな目標を立てて
(たとえば売上高100億円企業、1,000億円企業と)際限がない。
本人も会社をより大きくすることが生きがいになっており、世の中も次から次へと
大きな目標を立ててそれに向って努力することを賞賛する。
すでに成功した時点でこの男の家族を一生生活させるのに十分な資産ができたとしても
この社長の生きがい(会社を大きくすること)は留まることを知
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